

緻密な電子ノイズの集合体。数十年に渡って前衛的な電子音楽の代表的存在である刀根康尚と、英国のノイズ/電子音楽家Russell Haswell によるコラボレーション作品。エラーデータの暴走を思わせる常軌を逸したノイズが絶えず変化することにより、聴く者を多幸感へと誘う。
【Track List】
1.Convulsive Threshold, Pt. 2
2.Convulsive Threshold, Pt. 1
レーベル:Editions Mego
規格番号:emego142
フォーマット:CD
(LPサイズジャケットのためクリックポスト不可。ゆうパックでの発送となります)
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(Bandcamp解説より)
ラッセル・ハスウェルと刀根康尚は、サウンドとテクノロジーの両極端を探求してきた豊かな歴史を持っている。両アーティストとも、音楽ツールの制作を通じて、音の現象を長年にわたって厳密に探求してきた。数十年にわたるシンセシスとプロダクションの絶え間ない変化は、さらなる挑戦を促し、常に新しく挑戦的な結果をもたらしてきた。
Haswellは、デジタル・オーディオ・テープ(DAT)、Sound Designer IIソフトウェア、クセナキスのUPICシステム、アナログ・シンセシスシステムの限界を解きほぐし、既知の中にある新しいものをあくなき探求の中で追求してきた。刀根康尚のオーディオの探求は、彼が作品を生み出すために開発したシステムやプロセスの中に、常に彼を置いてきた。
彼の「Wounded CD works」、「495.63」(2007)のグラフィック・タブ・レスのようなデータ入力やソフトウェア・インターフェースとのインタラクション、そして今回のリリースで採用されたMP3 Deviationソフトウェアは、すべて人間の入力が、手元のツールの「通常の」操作に分岐点を生み出す経路を提供している。
Convulsive Thresholdは、長年の研究と実験の成果である。
Haswellのアナログ/デジタル・ハイブリッド・オーディオ生成システムは、Convulsive Thresholdコラボレーションの出発点のひとつであり、そのサウンド・パレットを定義するものでもある。彼のシンセシスの結果は、ToneのMP3 Deviationテクニックにかけられ、逸脱したMP3ファイルに対応して修正され、操作される。
その結果は、音、空間、ダイナミクスの華麗なスパイラルであり、容赦ない再構築と混沌を醸し出すハイパーアクティブなマンドレブロ集合であり、その結果、まったく新しい形を提示する。Convulsive Thresholdは、現在活躍するサウンド・アーティストの中で、最も不屈の精神を持つ2人がひとつになった対話を形成している。