

タイ王国北部の旧都チェンマイを拠点に活動するロック・バンド、Solitude Is Blissの最高傑作とも名高い1stアルバム。題でも音像でも作品の行く末を明確に象徴的に示すインスト曲「Canabinoids Is Bending Me」から始まると、「社会への不安・孤独・疎外感」はPink Floyd並みのスケールで爆発、加速していく。まるで全ての音の先端に光の渦が巻いているような11分に迫る乾いたサイケデリア「ระบายกับเสียงเพรียก」、まさにバンド名の由来となったTame Impalaを髣髴させるカタルシスを以て幕を下ろす「สตรี」「Sex」などサイケファンにはたまらない楽曲の数々を収録。さらには「Out Of Safe Zone」「ใหม่ซํ้าเดิม「Wanderrer Land」など後半にはタイのロック・フォーク音楽シーンの影響が垣間見えるポップソングが所狭しと押し込まれている。1stにしては大きすぎる、そんな感想すら頭に浮かんでしまう、バリエーション豊かにバンドの内側がさらけ出した1枚。
format:CD
label:Pollinate Records
release:2016/01/01
track list:
1. Canabinoids Is Bending Me
2. ระบายกับเสียงเพรียก
3. สตรี
4. Sleep Tight (03.00 A.M.)
5. Sex
6. Pigeon Catcher
7. Rich Man’s War, Poor Man’s Blood
8. Out Of Safe Zone
9. ใหม่ซํ้าเดิม
10. Wanderrer Land
11. ย้ายรัง