

英国のサウンドアート界で最も独創的なアーティストの1人であるMark Vernon(マーク・ヴァーノン)。本作の録音は、彼が20年以上かけて収集したオープンリール・テープのアーカイブから行われました。これはジャケットが物語るように、色褪せたフィルムをランダムで映し出すような、ドリーミーで温かみのあるコラージュ・アンビエント作品。
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【Bandcamp解説より(和訳)】
『Call Back Carousel』は、オーディオによる時間旅行記、心の目のスライドショーであり、コダクロームの記憶を音だけでリスナーの心に直接投影する。それは、家から出ることなく旅をする方法である。想像力を刺激する、身をもって体験するバケーション。純粋なオーディオの逃避行。
各エピソードは、事前に録音されたスライドショーの解説を録音したテープに基づいている。これらのテープのほとんどは、60年代から70年代のアマチュア録音愛好家や趣味の写真家によって作られたものだ。彼らの録音した解説は、かつては35mmスライドのシーケンスと一緒に使われていたはずだが、現在はテープに録音された声だけが残っている。録音そのものは、ヴァーノンが過去20年以上にわたって収集してきた、拾ったオープンリール・テープのアーカイヴから来ている。
これらのスライドショーの解説を骨組みとして、一連の音楽的なサウンドスケープが、不在のイメージに命を吹き込み、「耳のための映画」という古典的な伝統の中で聴く者の想像力を活性化させるために作られた。それは、手書きのキャプションと台紙の角だけが残り、写真そのものはすべて取り除かれた家族の写真集を眺めるようなものだ。プロジェクターがガラガラと音を立てながら様々なスライドをシャッフルし、ツアー・ガイドの儚げな声が時を裂く音の旅に同伴する。
【Track List】
A1.PAIGNTON ZOO, 1968
A2.THE TYROL, 1972
B1.SCOTLAND, 1971
B2.TORQUAY, 1969
レーベル:Discrepant
規格番号:CREP102
フォーマット:LP