

「日本酒と電子音楽は似ている。たった一つの素材(日本酒は米、電子音楽は電気信号)から、豊かなバリエーションが無限に生み出される点である」(『日本酒と電子音楽2』巻頭文より抜粋)
ヨムキクノム的にはマストバイ、と言いたくなる1冊。
改めていうまでもなく、お酒と音楽は相性が良い。しかし日本酒と電子音楽のペアリングはあまりない着眼点ではないだろうか。例えば『伊根満開』と『Alva Noto+Ryuichi Sakamoto "V.I.R.U.S. Series』という具合。
登場する音楽・お酒ともに少しマニアックだが、作り手の設計思想や文化的背景が感じられるものをチョイスしているのだろう。楽しみ方のツボをDJ Yudetaroが丁寧かつ簡潔に説明してくれているので安心して読める。また、香りと音まで伝わってくるような写真、部屋にディスプレイしたくなる装丁も素晴らしい。
日本酒やレフトフィールドな電子音楽に馴染みがない人には新たな世界への入り口になるようなZINEだし、既にどっぷり浸かっている人には納得の1冊である。
出版:日本酒と電子音楽編集部
文:DJ Yudetaro
写真:鳥野みるめ
デザイン:大久保有彩
▼日本酒と電子音楽編集部の3人による『あつかんファン 第1号』はこちら
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▼掲載されている『IFS MA / REIFSMA』他、outlines作品は以前当店にて購入頂いたものだったります。
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