

Sam Gendel、Sam Wilkesら、LAジャズ界隈との親交も深いギタリストによるソロ作。徹底してクリーンでジャストなギターワークと、時折混じる絶妙な色気を帯びた電子音をシームレスに鳴らす演出っぷりは流石のセンス。
楽器の残響音がフィーチャーされたような丁寧で美しいアルバムです。
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(ディストリビューター提供資料より)
楽曲により Julien Canthelm (Drums)、Ajurinã Zwarg (Per)、Gabe Noel (Bass)といったゲストが参加しているものの、『Solo Mundo(ソロワールド)』というタイトル通り、基本的には自身で様々な楽器を演奏しつつロサンゼルスにある自宅で2020年に制作されたもの。6弦、7弦、10弦、オクタヴ・ギター(ジャケット中央に写る小型のクラシック・ギター)、エレクトリック・バリトン・ギターなどのさまざまなギターと、多数のペダルやシンセサイザーを用い豊かで広がりのある即興演奏を実現。彼の作品のなかでもよりアンビエント/ニューエイジ的な傾向が顕著な、想像上のランドスケープを追求するような作品だ。
国家主義的な傾向を拒否しすることで特定の音楽言語に偏ることを避け、自身の音楽的ルーツのすべてを表現するというエルメート・パスコアルが提唱する"ユニバーサル・ミュージック"のコンセプトを継承しつつ、ありとあらゆる楽器をマスターすることによって真の自由を獲得しているファビアーノ・ド・ナシメント。孤独のなかで開花する美しいスナップショットとでもいえる作品に仕上がっている。
【Track List】
A1. Abertura
A2. Curumim 2
A3. Paperstrings
A4. Agua de Estrellas
A5. Bari
A6. Etude 1
A7. Meianoite
A8. Reflections
A9. Coisa
B1. Coisa 2
B2. CPVM
B3. Txaii
B4. Tempo
B5. De manhã
B6. Dormenor
レーベル:FAR OUT RECORDINGS
規格番号:FARO241LP
フォーマット:LP