

私たちは音楽のヒューマニズムから自由になれるのだろうか?音楽が多すぎる時代に、音楽を取り戻す。「不自由」な音楽を問い直す自由でしなやかな感性による音楽論!
『音楽療法を考える』やマリー・シェーファーの翻訳などで知られる臨床音楽学の第一人者が、高度資本主義、グローバル社会における音楽のあり方を問いただし、持続可能(サステナブル)な音楽のあり方を模索する切実な問題を投げかける意欲的な論考。
明るく楽しい音楽はどこから来たのか?
なぜウケのわるい難しい音楽が創り続けられてきたのか?
なぜクラシック音楽がえらくなったのか?
なぜ巷には聞きたくないのに音楽が溢れているのか?
どうして芸術家が構想する社会改革は失敗に終わるのか?
なぜみんな音楽から遠ざかりはじめたのか?
──みんな、不要となった音楽の掟にわれわれがしばられているからだ。
音楽によるヒューマニズムの押し売りに辟易しているあなたへ──
(出版社解説より)
【目次】
はじめに
第一章 反ヒューマニズム音楽論
第二章 クラシック音楽という不自由さ
第三章 現代音楽は音楽を解放したか
第四章 アウトサイダー・ミュージック
第五章 サステナブル・ミュージック
音楽家ディオゲネス─あとがきにかえて
出版社:アルテスパブリッシング
ページ数:240
判型:四六判並製
ISBN:9784865591668