


東京を拠点に活動する3人組バンド、downtの1stフルアルバム。エモ、スロウコア、インディー、オルタナと、その音楽性を微分すれば確かにそうなるのかもしれないが、もはやカテゴライズ無用というのが、downtがdowntたる所以だろう。シンプルな曲の良さ、あるいは緩急が利いたギターの爆発力。それが正しく、多くのリスナーたちに伝播されている。希望でしかない。
今作はこれまでとは毛色の異なる不穏でダウナーな質感の楽曲も多く、そうしたバンドとしての新たな表現を獲得しつつ、既に確立されているdownt像を引き継ぐような切なくノスタルジックな楽曲も健在、そのコントラストが素晴らしい。「111511」など既存曲の再録も、精力的なライブを経た現在のdowntが反映された仕上がりで聴き比べもまた趣があるはず。バンドの現時点での集大成とも言える渾身のフルアルバム。
PCD-25384
format:CD
label:P-VINE
release:2024/03/06
track list:
1. underdrive
2. Whale
3. AM4:50
4. prank
5. Yda027
6. 煉獄ex
7. mizu ni naru
8. 8/31(Yda011)
9. 紆余
10. 111511
11. 13月
▼『Ⅲ』(CD)
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▼『Ⅲ』(10")
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