


カナダ・トロントのシューゲイズ/ドリームポップ・バンド、the nevermindsが2024年2月にリリースした2nd EP『nevermind, the winter.』が、Miles Apart Recordsよりカセットテープでリリース。
the nevermindsはGinny Kim(Vo. Gt.)、Ronan Kelsey(Gt.)、Vincent Hau(Ba.)の3名を中心に、2022年8月に結成。 メンバー全員がソロ・ミュージシャンであり、バンド(特にシューゲイズ・バンド)として演奏することに慣れていなかったため、結成時からほとんどの期間をメンバーで過ごし、できるだけ多くのデモを作り、メンバー全員でアイデアを出し合い試行錯誤しながら楽曲の制作や練習に費やしたという。結成から1年後の2023年8月にはデビューEP『nevermind, the summer.』をリリース、シューゲイズ~ドリームポップの愛好家たちから高い評価を得た。それから約半年、新しいドラマーが加入し、2024年2月に続編となる2nd EP『nevermind, the winter.』がデジタル・リリースされた。
前作は夏と青春のメランコリーでセンチメンタル、ノスタルジックな感覚を捉えているのに対し、本作はもう少し孤独や悲痛で、思い出せそうで思い出せない悲しい夢から目覚めたような冬の感覚を捉えている。サウンド面においては、前作のドリーミーで浮遊感のあった音像が、よりヘヴィーでノイジーなシューゲイズ・サウンドへと変化を遂げている。
また、対となっているこの2つのEPは、歌詞やビジュアル面においても、リンクしている部分がある。メンバー曰く、制作時はMy Bloody Valentine、Whirr、Glare、Julie、BrokenTeeth、Wisp、Sonic Youthなどを聴き、『Love Letter』(岩井俊二監督作品)や『ユンヒへ Moonlit Winter』、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズ、『serial experiments lain』などの映画やアニメを観て、サウンド的にもビジュアル的にもインスピレーションを受けていたとのこと。MVも公開されている「melt」は『天使の涙』と『リリイ・シュシュのすべて』にインスパイアされている。
デビューEPから約半年という短期間の中でサウンドや演奏スキルが進化しつつ、本作も輝かしい蒼さが結晶となった素晴らしい楽曲が詰まった作品に仕上がった。
MAP-043
format:Cassette Tape + DL code
label:Miles Apart Records
release:2024/04/03
track list:
A1. adrift
A2. dusk
A3. haunt me
B1. melt
B2. endroll
1st EP『nevermind, the summer.』▼
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