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音の始源を求めて13 松平頼曉 ZENEI(前衛)ELECTRONICMUSIC EDITION ( CD )

2,750円

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生物物理学者/ 理学博士であり、現代音楽の作曲家でもある松平頼曉(まつだいら よりあき)がNHK電子音楽スタジオに残した「テープ音楽」2曲を収録。      ****         ①トランジェント’64 (1964年制作) この作品は、作曲者によって正方形の方眼紙に書き込まれた図を90度毎に回転させながら、音のパラメータを決める制作方法が取られた。例えば、縦軸を周波数、横軸を時間、あるいは強さなど、縦軸と横軸それぞれを、自由に決めていった。更に、この図面上の色分けによって音色を決めた。 制作するにあたり、我々は、過渡的な音色「トランジェント音」を持った正弦波のクラスタを作った。トランジェント音は、6チャンネルの正弦波発振器の電源を投入したときに、真空管が加熱されるまでに生ずる過渡的な発振音や、破損しかけたスピーカに正弦波クラスタを瞬時にかけた時の音など、多くの過渡的な音(いわゆるトランジェントな音)のみを素材にして制作された。 **** ②テープのためのアッセンブリッジス (1969年制作)  第1作の《トランジェント'64》と同様に不確定要素を取り入れた作品。この曲の特徴は、発振音源に「フォトフォーマ」が使われたことである。 電子音楽では、それまで、正弦波、鋸歯状波、方形波など、波形の決まった音源とホワイトノイズが使用されていたが、これらの発振器では自由な音色の作成は不可能であることに気づいた。そこで考えられたのがフォトフォーマであった。 これは自由な図形を描き、それを波形と見立てて電子音を発生させるために開発された「音声任意波形発生器」の一種である。この機器の製作は非常に古く、1963年のことである。なお当時は、まだ「音色は波形によって決定される」と考えられていた。 レーベル:SOUND3 品番:OUOADM202405 フォーマット:CD

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