

USフィラデルフィアの4人組シューゲイズ・バンド、They Are Gutting A Body Of Water(通称TAGABOW)の2019年作がSmoking RoomよりLP化。電脳空間からやってきたSFミュータント・シューゲイズの傑作。
映像を見ても分かる通り、ライブではメンバーが円状に向かい合い、フロントマンのDouglas Dulgarianは観客に背を向けている時点でただものではない感がヤバいが、2019年の時点でサンプラーやエレクトロニクスを駆使したであろうサウンドを飛ばしまくり、それをソロではなくバンド形態の中に織り交ぜ、シューゲイズの概念自体を捻じ曲げ、瓦解させていくような境地に達している。本作はウィリアム・ギブスンのSF小説『ニューロマンサー』から着想を得ているらしく、サイバーパンク的な無機質感、異ジャンルの坩堝のようなスタイルはまさに唯一無二だろう。
SR060
format:LP
label:Smoking Room
release:2024
track list:
1. texas instruments
2. eightball
3. ES beautyhand
4. 63 skies
5. moerenuma park
6. violence one
7. i would love u
8. a wasp appears
9. double apple
10. mother plus
11. french