

USフィラデルフィアの4人組シューゲイズ・バンド、They Are Gutting A Body Of Water(通称TAGABOW)の2022年作がSmoking RoomよりLP化。さらにトリップしたミュータント・シューゲイズの現在地。なぜか配信ではタイトルが『s』になっている。
ライブではメンバーが円状に向かい合い、フロントマンのDouglas Dulgarianに至っては観客に背を向けるスタイル(しかも映像ではコンビニでライブをやってしまう)、何もかも自由な異ジャンル融合を涼しい顔でやってのけ、シューゲイズの歴史を未来から逆走させたようなエクスペリメンタルなサウンド。ゲーム・ミュージックへの眼差し、Jay-Z「Brooklyn’s Finest」のサンプリング、ピッチ・シフターでヘリウムを吸ったようなトーンになった奇妙なヴォーカル、ヘヴィーでクールなギター、変なリフ。何もかも極まってしまった感……この先があると思うと本当に恐ろしい、まだまだやってくれ。
SR066
format:LP
label:Smoking Room
release:2024
track list:
1. tagabow (Intro)
2. kmart amen break
3. behind the waterfall
4. violence II
5. coke freestyle
6. webmaster
7. threes
8. delta P
9. lucky styles
10. 23 til infinity