



2020年結成、東京を拠点に活動する4人組ノイズ・ロック/シューゲイズ・バンド、killmilkyによる1stフルアルバム。レコーディングからミックス/マスタリングに至るまで、全てセルフ・プロデュースによって制作され、既発シングルの「シニフィアンが溶け出す」「あいまいなフィギュール」「意味のないシーニュ」「トレ・ユネールがあいまいになって」はアルバム・ミックスとして新たに収録。
killmilkyはこれまで、2022年4月に『If you kill milky me』、2023年7月に『虚構のサンクチュアリ』と2枚のEPをリリース。耳を埋め尽くすようなノイズ・ギターの苛烈な轟音、その隙間から響き渡る小森まなこ(Vocal / Guitar)の凛としたヴォーカル、そして狂気と情念を淡々と鳴らすようなアンサンブルが特徴とする。そこにはバンドのメイン・コンポーザーであり、文学作品への造詣が深い中野ち子(Guitar)の思想やフェティシズムも色濃く反映されている。
2枚のEPでそうしたスタイルを確立してきたが、今作では水や金属などの環境音、ピアノの音色、あるいは隙間を活かすようなアレンジなど新たな方法論も取り入れ、killmilkyが作り出す音の世界は広がり、しかしさらに強固なものとなった。中野は「これが遺作になってもいい」という気持ちで自身の思想や芸術と向き合い続けたという。その結晶が今作である。
跳ねるようなメロディと全面に渡って鳴らされる轟音が心地良い「なにもかも月に似ている」、トリッキーに変容するギターが鮮烈な印象を与える「シニフィアンが溶け出す」、激情ギターが空間を引き裂く「ふかんぜん」、コントラストが激しいアンサンブルとノイズで聴く者を追い立てる「メロンの味」、中盤のポエトリーリーディングが印象的な10分超の大作「脆い」など、バラエティに富んだ楽曲を収録。自己とそれ以外の境界が曖昧になり続け、ただ音に包み込まれ、全ての意味さえも無に収斂していく。それでもこの世界で生きたいと願うのはなぜなのか。killmilkyとしての美学が詰め込まれた渾身の1枚。
なお、本作はこれまでと同様にレコーディングからミックス/マスタリングに至るまで、全てセルフ・プロデュースによって制作。また、既発シングルの「シニフィアンが溶け出す」「あいまいなフィギュール」「意味のないシーニュ」「トレ・ユネールがあいまいになって」はアルバム・ミックスとして新たに収録される。
▼ ヨムキクノム購入特典:
アーティスト写真カード(ポストカードサイズ)
KLM-2504
format:CD
label:Self Released
release:2025/04/23
track list:
1. 美しい日々
2. なにもかも月に似ている
3. シニフィアンが溶け出す
4. ふかんぜん
5. あいまいなフィギュール
6. 意味のないシーニュ
7. メロンの味
8. きみはすこし
9. 轢かせる
10. いつか夢からさめて
11. 脆い
12. トレ・ユネールがあいまいになって
13. この世界を信じる理由
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